目を覚ますと、そこは学校に似た地下施設だった。
「……あれ、君……『新入生』?」
「『時計仕掛けのオレンジ』という話を知っていますか?」
「彼は一年前に亡くなっています」
「正気だったら殺せない。化け物も、人間も」
生徒達は夜な夜な校舎を徘徊する化け物を"屍"と呼んだ。
最期、君の耳に届くのは、
生徒への鎮魂歌か。屍への子守唄か。
「——君ならきっと歪な物語を終わらせることが出来るでしょう」
屍
屍(しかばね)。人間を喰らうモノ。
日が暮れると姿を現し、夜明けとともに姿を消す。
地下校舎
登場人物
化野(アダシノ)
・1年生
・女/154cm
・一人称/私
・二人称/君
九尾斬 雅(クビキリ マサ)
・3年生
・女/158cm
・一人称/あたし
・二人称/君
鮫島 宗(サメジマ ソウ)
・2年生
・男/187cm
・一人称/僕
・二人称/君